アフリカと中国 -Africa and China-
アフリカと中国は切っては切れない関係である。
アフリカ各国の地方に行くと、大体チャイナ、シノワ(フランス語圏)と声をかけられるし、首都の空港、主要幹線道路、鉄道等何等かの主要インフラに中国の支援が入っていることが多い。さらには、最近では主要な金融機関(地域金融機関)に中国資本が入っていることも多くある。
国内においては、こういった中国の存在は常に日本との対比で語られることが多い。但し、実際には資本、人的資源等の日中差はあまりに大きく、対比の形で語ること自体、違和感を感じるケースも出てきている。
西洋諸国の論調の一部には、「再植民地化(Recolonization)」と揶揄する動きもあるが、当のアフリカ各国にしてみれば、当該国の成長・発展に資するような活動が推進されれば、中国であろうと欧米諸国であろうとそこまで関係ない。
一方で、日本国内世論は常に中国を意識した論調が多い。このような現実に即した中、今年8月に横浜で行われるTICAD7においてどのような打ち出しがなされるのか、非常に興味深い。